さまざまな方言の具体例

各地域によってさまざまな方言が存在する日本。標準語と全く違う意味を持つ魅力ある方言や方言のイントネーションは、安心感やよい効果を与える一方、トラブルへとつながることがあるのです。例えば、福島県や茨城県周辺地域では、「(道を通りたいので)どいて」と言いたいときに「かして」という表現を使うことがあるといわれています。また、北海道や東北地方で使われる方言では、標準語で「(ゴミ等を)すてる」と言うところを、「なげる」と言います。「ゴミをなげて」と言われると、標準語を使う人は「ゴミを投げ捨てて」と受け取ってしまうケースがよくあるそうです。ほかにも四国地方周辺では「(液体等が)こぼれる」を「まける」という方言があるとされています。

このように言葉の意味が異なる方言はもちろん、さらにイントネーションの異なる方言によるトラブルもよく耳にします。病院の受付時その地方の方言が理解できなかったり、問診などで方言で話しているため内容がわからなかったりするケースを聞いたことはないでしょうか。同じ都道府県内でもその地方で多少の違いもあり、診察に時間がかかるとこは少なくありません。しかし、一方で、方言がもたらすよい効果もあります。標準語を話す人の多い地域で、方言を話すとそれが個性となって、顔を覚えてもらいやすいことがあるでしょう。また、方言を話す人と一緒にいて、家族といるような、家に帰ってきたかのような癒しや安心感を感じたことはないでしょうか。

方言を話すことは、トラブルやよい効果の両方を発生させることがあるようです。トラブルは避けたいものですが、ビジネスやプライベートなど、場面に応じて標準語と適切に使い分けると、非常にいいコミュニケーションツールとなるでしょう。